関わるすべての人に発展と幸せを
私たちが提供するのは用具そのものではなく、そのノウハウです
近年、日本の高齢化は急速に進み、平成27年版高齢社会白書(内閣府)によると、日本の高齢化率は26%で世界第1位となっています。それにともない、社会保障給付費も年々増加し、国民所得に占める割合は約30%となり、さらにその中で高齢者関係給付費は約70%を占めます。
そのような中わたしたちも、今後の医療・福祉とどのように向き合うのか、事業を通じて模索してきました。これからの未来は、皆様ができるかぎり「自立」してご自分の家で日々当たり前の生活ができる環境づくり、「健康寿命の延伸」こそが必要になると考え、さまざまな分野から支援させていただきたいと思っています。
ご利用者様の心身の状況、家族構成、住宅環境など総合的に分析し、福祉用具のレンタルや販売、住宅改修などを通じて関わる人たちの生活の質を向上させることこそ私たちの使命であると信じ、スタッフ一同日々精進しています。
2017年度からは総合事業が始まるなど、社会福祉行政は大きな転換期にあります。膨大な社会保障費や介護保険料の圧縮のため、健康寿命の延伸、要介護者の自立が求められています。私たちは、利用者の生活の質の向上を第一に考えた福祉用具のご提案を、施設や医師、ケアマネージャーと一体となって進めていきます。
あわや福祉事業部7つのクレド
「お世話型」から「自立支援型」の介護に
2000年に始まった介護保険制度の基となる、介護保険法には「自立した日常生活を営む」ことを目的とすることが明記されています。
この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。
介護保険法 第一条
しかしながら、現状の介護は不自由な要介護者のお世話に終始していることがほとんどです。これからの時代は、利用者が自らの力で普通の生活ができるようにする、「自立支援型」の介護が求められています。
利用者の状態を見極め無理の無い範囲で、できないことはできるように、できることはもっとできるようにするための、用具を選定しご提案します。ひいてはそれが、利用者の夢を叶えることにもつながります。
施設、ケアマネと密に連携
福祉の現場では、医療機関、福祉施設、担当ケアマネージャー、地域包括支援センター、行政、サービス事業者・・・など、さまざまな機関が関わり、ケアプランを立てていきます。あわやでは、用具の専門職としてカンファレンスに参加し、利用者にとってベストなプランを提案するため、関係機関と密接に連携します。
利用者個別の状況に合わせた最適な解決策を提案
利用者のおかれている状況は千差万別です。心身の状態、住宅環境、立地・・・。また、「一人で買い物にいけるようになりたい」「畑仕事がしたい」「孫と一緒に散歩に行きたい」など、利用者が持っている「夢」もそれぞれです。
私たちは、これまで地域に密着してさまざまな要介護者の方と向き合ってきたノウハウを持って、用具の選定、使用法をご提案します。
例えば、住宅に設置する手すりひとつをとっても、使用目的や設置場所に合わせて、素材、形状、太さ、設置する高さなど、多くの選択肢から利用者の身体状況や目的に最適なものをご提案します。
介護者の負担軽減
実際の介護の現場では、介護する側の負担軽減も大きな課題となっています。身体が不自由な人の介護が、大変な力仕事だということは想像にかたくありません。
長年経験をつんでコツをつかんでいる人であれば、それほど苦にはならないかもしれませんが、それでは介護職が「きつい仕事」というイメージを変えられず、ましてやプロではない一般家庭では負担が大きいままです。
また、厚生労働省は「職場における腰痛予防対策指針」を定め、事業者に対して労働者の健康を確保するよう求めており、特に腰痛が多い職種のひとつとして「福祉・医療分野等における介護・看護作業」をあげ予防対策を示しています。
事業者は、労働者の健康を確保する責務を有しており、トップとして腰痛予防対策に取り組む方針を表明した上で、安全衛生担当者の役割、責任及び権限を明確にしつつ、本指針を踏まえ、各事業場の作業の実態に即した対策を講ずる必要がある。
職場における腰痛予防対策指針
力ずくの介護は、要介護者にとっても痛いだけなく間接拘縮を招くなどの身体的負担や、「きつい仕事をやってもらって申し訳ない」という負い目を感じさせ、精神的負担も大きくなります。
こういった問題は、ちょっとしたアイデアや用具を使用することで解決できることが多くあります。例えば、要介護者をベッドから起こす際に体と寝具の間に手を差し込みますが、そのままだと摩擦で両者とも痛い思いをしてしまいます。このとき、スライディンググローブという滑りやすい素材でできたグローブを装着するだけで、摩擦もすくなく短時間で差し込むことができるようになり、慣れていない人でもスムーズにできるようになります。
お金をかけなくてもちょっとした便利な道具やアイデア、ノウハウがあれば要介護者、介護者両方の負担を軽減することができます。あわやでは、介護者の負担軽減も考えた最適な解決法をご提案します。
利用者のニーズにスピード対応
利用者やその家族が福祉サービスを求めるときは、実際に困難に直面しているときがほとんどです。そういった利用者の「困った」を迅速に解決することも、生活の質や満足度の向上につながるものと考えています。これまで地域に密着して事業を進めてきたあわやでは、利用者の置かれている状況を見極め、用具のご提案から手配まで迅速に対応します。
用具の選定・設置から書類作成までワンストップで対応
一般の方が自身で手続きをして介護保険制度や各種補助金などを利用して、福祉サービスを受けようとすると、書類作成やなんども役所に出向いたりと大変な手間がかかります。あわやでは、ご相談をお受けした段階から、問題点のヒアリング、ご提案、用具の配送、設置、工事施工、各種手続きまで、ワンストップで対応します。
最新の福祉機器・用具の情報を提供。勉強会も
あわやでは、全国で開かれている医療・福祉機器の展示会や研修会などに参加し、最新の情報を積極的に集めています。近年急速に発展しているロボット分野やITを使った業務の効率化、これまでになかったような新たな機器など、施設・利用者にメリットのあるものを情報提供していきます。
また、新たな用具や機器に関する勉強会も施設ごとに無料で開いています。新設導入したもののレクチャーだけでなく、導入を検討している機器についても勉強会を開いています。