ノーリフティングケア

ノーリフティングケアを学んで体験|大分市でセミナーを開きました

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こうしゅくゼロ推進協議会大分県社会福祉介護研修センター、介護ショップあわやは、8月24日に大分市のJ:COMホルトホール大分で「抱え上げない介護 ノーリフティングケアセミナー」を開きました。
今回もノーリフティングケアの有効性を座学と実技で体験してもらおうと、福祉機器メーカーなどの協力で、リフト10台や介護ロボット、ベッドなど多くのノーリフティングケア関連機器を準備。参加した約50人の福祉施設や医療関係者は、一度に多くの機器を体験できるめったにない機会とあって、熱心に受講していました。

まず初めに、大分県社会福祉介護研修センターの福山慧さんが、ノーリフティングケアについて国と県の取り組みを説明。ノーリフティングケアとは何かという初歩的なところから、ノーリフティングケアが当たり前となっている海外の状況をわかりやすく解説し、今年度から始まった県の普及事業や国の方針などをレクチャーしました。

続いて、こうしゅくゼロ推進協議会の石橋弘人副代表が「ノーリフティングケアの有効性と実現方法」と題して講演。その中で、日本の先進地である高知県や海外の具体的な例を提示しながら、ノーリフティングケアが介護者の腰痛を防ぎ、離職率の低下につながること、介護される側にとっても拘縮を予防・改善でき、その結果暴力・暴言がなくなり穏やかに生活できるようになると説明しました。

ノーリフティングケアの導入にはまず、トップの意識改革が必要と訴えました。ただしノーリフティングケアはあくまでも手段でしかなく、その導入を目標とするのでは職員や関係者の賛同が得られにくので(リフトを使うより人力でやった方がはやいから)、「職員の腰痛をゼロにする」「拘縮を作らない施設にする」などの具体的な目標、将来像を明確にすることが重要と話しました。

続いて、同協議会の山形茂生教育部会長(作業療法士)が、現場での実務を踏まえた講義を行いました。
今回は、面移動リフトを使った車いすからベッドへの移乗介助を、あわやの事務職員がデモンストレーションしました。現場にでることがない、ましてや介護の経験がほとんどない事務職員でも練習をすれば、一人で移乗介助ができることを、圧抜きやスリングの脱着など細かい動きを説明しながら示しました。参加者は、携帯電話やタブレットでビデオ撮影するなど、熱心に見学していました。

その後は準備された様々な福祉用具・機器を思い思いに体験。介護する側、される側それぞれの動きを体験することで、実際の現場を想定しながらメーカー担当者やあわやスタッフに熱心に質問していました。

今回のセミナーの様子は、後日動画でアップします。

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