現在入院中のご利用者様の息子さんより車椅子の購入希望ありました。
在宅ではないため介護保険を利用したレンタルはできません・・・。
認知症が進行し、身体の状態が悪くなっているらしく、普通の車椅子では対応できないようです。
看護師さんからはリクライニング可能な車椅子が必要だと言われているとのことでした。
車椅子の選定を行うため、小高さんとともに、
大分市内の病院へ訪問しました。
看護師長に病棟へ案内してもらい、Aさんと面談。
Aさんは以前は学校の先生をしていたとのこと。どうりで風格あります。
顔あわせると「おう、よくきたな」って感じで手をあげてくれます。 嬉
現在歩行することがほとんどできない状態。
姿勢を保つことができにくいため、おしりがずれてずっこけ座り状態になってしまう。
仙骨あたりに褥瘡も発生しているとのこと。
2機種持参し、実際に座っていただきました。
(フットサポートの高さ調整 :小高)
検討した結果。 リクライニング・チルト車椅子(エレベーティング付)がよさそう。
TRC-2 (リクライニング・チルト車椅子)
http://www.kurumaisu-miki.co.jp/wheelchair/reclining/trc2.html
購入するとなると、その後ず~っと使用することが想定されます。
レンタルと違い交換などが気軽にできません。
安い買い物ではありませんので、先々のことまでしっかりと考えて購入したほうがよいです。
車椅子の♪「チルト機構」については看護師さん介護士さんへ入念に説明を行いました。
♪チルトとは 傾けることの意味。背だけをたおすリクライニングとは異なり、背中座面の角度を同時に変えることができます。姿勢安定し、背中に体重を分散できる、ずれがおきにくいなどから褥瘡予防効果もあります。 立ち上がり動作しにくくなるため歩行可能な利用者には使用するタイミングを考えないといけない。
一週間程度のお試し使用できることも案内し、まずはデモ機で試すことにしました。
数日後確認したところ、じぶんで操作できるので自走式がよいとのこと。
「自分で動けるうちは自分で動いて欲しい」というご家族の思いも含んでいます。
クッションも除圧効果の高いものにしようかと検討しましたが、車椅子デモ導入後、姿勢安定と除圧できたことからか、褥瘡改善していることが確認できました。
福祉用具を購入することはめったにないことだと思います。
適切でないことに気づかず 我慢して使用されているかたもよくお見かけします。
完璧な用具はないかもしてませんが、最適なものを探し出すには
「知識、経験、想像力、とそれを伝える力」 が必要なのではないかと思われます。
Aさん、ご家族のみなさん、E病院のみなさま、快く対応していただき
ありがとうございました!(^_^)